受験勉強を始めるときに最初(序盤)にすること

受験情報

こんにちは。Yです。

さて、今回の記事は、「受験勉強を始めるときに最初にすること」というタイトルです。

こういう話題はよく書いている気がするのですが、大事なことですから何度でも書きます。

以前書いた記事↓

まず、受験勉強を始めるときには、何が必要でしょうか。

勉強時間、塾や予備校、教材など色々なものが思い浮かぶのではないでしょうか。

私の場合、抽象的ではありますが、目標と現実の差を知ることが大事だと思います。

私が人に語れる受験経験は主に大学受験のため、大学受験を例に説明しますが、高校受験でも大事なことは大体同じだと思います。

大学受験の場合、自分が大学受験を通して何を得たいのかが重要です。

例えば、経済学部に行って経済の勉強をしたらお金持ちになりたい、とか。

あるいは、看護学部に行って看護師になりたい、とか。

そういう分かりやすい夢や目標がある人は、そのまま頑張ったらいいと思います。

一方で、自分が将来やりたいことが分からない人もいるでしょう。

そういう人は、とりあえず人気の大学をいくつか見てみて、雰囲気が気に入ったところを目指したらいいと思います。

地元の大学や、遠くにあっても有名な大学。お金さえあれば海外の大学を見てもいいでしょう。

例えば、自分の憧れの人が行っていた大学とか、何かあると思います。

それすらない、大学のことを全然知らない人は、とりあえず東大を目指したらいいと思います。

日本国内なら、東大に入る学力があれば、それ以外の大学にも大体入れます。

例外的に学力だけでは入れないのが、芸術系(美術、音楽など)でしょうか。

あと、自衛隊の防衛大学校なんかもありますが、それはちょっと他の大学とは違うので一旦置いておきます。

特に目標がなければ、とりあえず学力(国語、数学、英語、理科、社会)を高めることを考えましょう。

そして、ここからが本題です。

目標(〇〇大学の△△学部で××を学びたい)を決めたら、その入試方式を調べましょう。

入試の方式は色々ありますが、

一般入試(主に筆記試験の学力を見る)

推薦入試(高校の授業の成績や課外活動などの実績を見る)

AO入試(その大学で何を学びたいのかと、その適性があるかなどを見る)

などがあります。

従来は一般入試が最も多かったのですが、最近は推薦やAOが増えているようです。

推薦やAOは志望理由書や小論文、面接があることが多いです。

志望理由書、小論文、面接の対策は必要ですが、それにしても5教科の学力は高めておく必要があります。

志望理由書や小論文、面接だけ得意になっても、普段の高校の成績が悪いと推薦入試を受けられなかったり、AOでも面接官からの印象が悪かったりします。

最低限、その高校の中でも悪くない成績を取っておく必要があります。

逆に、普段から赤点を連発しているような人は、一般入試に特化した受験勉強をして逆転を狙うのもアリでしょう。

とにかく、自分が何をやりたくて(学びたくて)、どんな大学に行きたくて、どんな受験方式で受けるのかは理解しておいてください。

それが分からないと、勉強の計画も立てようがありません。

また、文系か理系か、その他(芸術系など)なのかは決めておきましょう。

私は、迷ったら理系に行くことをおすすめしています。

理由は、一度理系に行った人が文系に変えることはできても、一度文系に行った人が理系に変えるのは大変だからです。

例えば、進学校の理系だと数学3という分野を習うのですが、文系だと習わないことが多いです。

(私が高校を卒業したのはちょっと前なので、今後変わる可能性はあります)

今の大学受験だと、理系の受験生で数学3を知らないというのは厳しいです。

そういう事情を考えて進路を選びましょう。

以下、文系と理系のざっくりとしたイメージです。

文系は大学生活は自由な時間が多くて楽しいけれど、就職活動は大変

理系は自由な時間が少なくて大変だけれど、就職先は比較的選べる

こんな感じです。

実家が裕福だったら文系で遊んでいても就職はなんとかなったりしますが、持たざる者は理系で頑張った方が堅実な気はしますね。

ただ、「モテたい、遊びたい」みたいな正直な気持ちで理系から文系に変更する人もたまにいて、そういうのも悪くはないと思います。

理系の方が長い目で見るとお金は稼げそうなんで、難しいところですが。

あと、私立の理系は学費が高いんで、理系で行くなら国公立はおすすめですね。

このあたりの事情を考えて、志望校を選びましょう。

(とはいえ、よほどお金に困っていない限りは、自分のやりたいことをやるのが一番だと思います)

あと、考えるべきは学費ですね。

入学金、授業料、生活費をどうするのか。

高校生以上であれば、義務教育は終わっているわけですから、保護者の方に相談しつつも自分で考えましょう。

もし貸与型の奨学金(要はローン、借金)を借りるのであれば、将来返済できるのかも考えて保護者の方と相談しましょう。

せっかく受験勉強を頑張ったのにお金がなくて通えないとなったら悲しいので。

さて、志望校と受験方式が決まったら、あとは過去問などを見て対策をするだけです。

その対策が、受験勉強です。

ただ、受験方式によっては過去問が手に入らなかったりします。

その場合どうやって対策をするのか自分で考えることも受験勉強の一環です。

過去問が手に入らない場合は、保護者の方や学校の先生、塾の先生に相談してみてください。

どんな受験校も、入試の情報が全くないということはないはずです。

また、必ず大学の公式ホームページを見て、募集要項から入試の方式をチェックしてください。

どんな科目の試験がいつあるのか。

推薦やAOは日程が早いことも多いので、日程もチェックしておきましょう。

一般入試の場合、国公立大学と私立大学で受験の仕方が変わってきます。

国公立大学の場合、共通テストが必須のことが多いです。

共通テストは、昔センター試験と呼ばれていた試験で、毎年1月頃にやっている大きなイベントです。

ここで大体5教科(大学によって科目数は異なる)の試験を受けて、その点数が大学に送られます。

国公立大学の試験は、この共通テストの点数と、大学独自(実施時期は2月頃が多い)の二次試験の点数を合わせて合否が判定されます。

大学によっては、共通テストの点数が低すぎると二次試験を受けられない(足切り)こともあるので対策はしっかり行ってください。

私立大学の場合は、共通テストを利用することもあれば、利用しないこともあります。

私立大学を受ける場合も、とりあえず共通テストは5教科を受けておいて、必要な場合に利用するのがいいと思います。

ただ、私立大学の共通テスト利用入試は共通テストの受験前に申し込む必要がありますが。

私立大学で、共通テストを利用しない一般入試の場合は、大学が指定した会場に行って試験を受けるだけです。

基本的には学力の試験で、たまに小論文や面接があったりします。

ここまでわかったら、あとは過去問を見て、過去問を解いてみてください。

受験勉強を始めたときには過去問が全然解けない人が多いと思います。

それは当たり前のことなので落ち込む必要はありません。

私の場合、英語は解ける問題もあったのですが、小論文は全く歯が立ちませんでした。

過去問を解いたら、どの科目でどんな問題が出るのか傾向がわかるはずです。

赤本という、大学受験の主に一般入試の過去問集があるので、それを見てください。

人気の大学であれば、赤本が出ていると思います。

近くの書店になければAmazonや楽天などの通販で買ってみましょう。

赤本を見ると、だいたい過去3年分か5年分の問題が載っています。

問題だけでなく、「傾向と対策」というページも読んでください。

それを読むと、これまでどんな問題が出ているのか分かるので対策ができます。

そして、その対策こそが、具体的な勉強につながってきます。

具体的な勉強方法は、まずは高校の授業をしっかり受けることです。

高校の授業は受験勉強の基礎になります。

よほど落ちこぼれていて授業内容を聞いても全く理解できないとかでない限りは授業を聴きましょう。

逆に、授業内容のレベルが低すぎて受験勉強の役に立たない場合は内職(こっそり別の勉強をすること)することもあるでしょう。

ただし、内職がバレると(大体バレます)叱られたり教員に嫌われたりするので、あまりおすすめはしません。

おすすめはしませんが、もしやるとしたら、せめてその授業と同じ科目の勉強にしましょう。

そして、堂々と別の教材を出しているのはまずいので、事前に問題をコピーしてノートに貼るとかした方がいいと思います。

高校の授業内容についていけているのであれば、それをベースにして授業時間外で自分の受験勉強をしましょう。

基本は英語と数学を自学自習して、学校で習っている範囲より先取り学習することをおすすめします。

高校は、中高一貫の進学校でない限りは3年間で教科書の内容を習います。

公立の自称進学校だと若干早く授業が進んだりしますが、それでも受験には遅めです。

難関大学に受かりたい人は、学校より早いペースで自学自習をしてください。

その方法、YouTubeで「参考書ルート」と検索すると色んな動画が出てくるので、それらを見てください。

英語だったら、文法と単語を早めに覚えて、語法、熟語、具体的な問題の解き方というふうに進めていきます。

もちろん、リスニング力を鍛えることも必要です。

数学だったら、数学1A、2Bを順番に勉強し、理系の人は数学3まで一気に教科書レベルを理解しましょう。

それができたら、問題を解いて「解き方」を覚えていきます。

解き方というのは、「こういう問題が出たらこの公式を使う」みたいなパターンのことです。

英語と数学がある程度進んできたら、理科や社会の勉強も始めましょう。

理科は、物理、化学、生物、地学の中から2つ選んで勉強してください。

地学の授業をやっている高校と、受験科目として地学を選べる大学は少ないので、実質は物理、化学、生物から選ぶことになるでしょう。

物理はある程度数学ができないと理解が難しいかもしれません。

経験者曰く、一度本質を理解すれば高得点が狙えるのが物理らしいですが。

割と好き嫌いがはっきり分かれるのが物理かなと思います。

あとは、いい先生(教え方が上手い先生)に出会えるかどうかも大きいですね。

化学は、普通の人であればなんとかなるでしょう。

理論さえ食らいついて理解すれば、あとは計算と暗記だと思うのですが…

生物は、生き物が好きな人や物理が苦手な人が選択する感じです。

社会は、地理以外はそんなに難しくないです。

人によっては公民分野の経済が難しいと感じるかもしれませんが。

まあ、日本史や世界史なら暗記でなんとかなります。

地理は理論を理解しないといけないので難しいですね。

国語は、古文漢文の基礎知識を理解するのが最優先です。

文法、単語、句形ですね。

現代文は参考書を読んで典型的な解き方を覚えるのがいいでしょう。

こんな感じで、各科目勉強しています。

各科目でどんな参考書・問題集を使うべきかは先ほど紹介した、YouTubeで「参考書ルート」と検索して動画を見る方法で分かるでしょう。

もちろん、人によって合う教材は違うので、動画の内容を鵜呑みにするのではなく実際に自分試行錯誤することが必要です。

ここまでできたら、だいぶすごいです。

普通、受験をするときは塾や予備校に通うのですが、自分で自分を律して勉強に集中できる人であれば、市販の参考書や問題集だけで難関大学に合格できる可能性もあります。

ただ、学力には遺伝の要素もあるので、両親が勉強嫌いだと学力が伸び悩む可能性はあります。

それでも、塾でいい先生に出会ったりして伸びる人もいるので、ある程度のところまでは諦めずに頑張ったらいいと思います。

あとは、模試を受けて自分の実力を把握するのもいいですね。

一般的な模試は個々の大学の出題内容に特化しているわけではないですが、大雑把に自分の学力的な立ち位置を知る意味ではいいと思います。

もちろん、模試よりも過去問の方が「実際に出た問題」ですから、大学ごとの学力を測るのには向いています。

こんな感じで、序盤はとにかく自分の目標を決めて、目標と今の自分との差を埋めることを考えてください。

序盤にどれだけ戦略的に考えられたかで、中盤から終盤の効率が変わってきます。

受験勉強は、やみくもにやっても成果は出ないと考えて、頭を使って効率よくやっていきましょう。

もちろん、効率ばかりを気にして勉強の手が止まってしまったら本末転倒ですから、それは気をつけてくださいね。

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